エールベベのチャイルドシート クルット4・クルット5の違い
エールベベにはクルットというファーストネームのついたチャイルドシートがいくつかあります。
2018年12月現在、クルットシリーズのトップモデルは「クルット4」と「クルット5」の2タイプ群。外観はなんとなく似ているように感じる2つのクルットですがはっきりした違いが分からずに困惑している方も多いかと思います。
そこで2モデル群の違いをここではっきりと明記していきたいと思います。
エールベベのチャイルドシート クルット4クルット5の違いはここだ!
クルット4シリーズの発売は2016年3月から、クルット5は2018年10月の発売。
名前が異なることや販売開始時期の違いなどからクルット4の後継モデルがクルット5と見るのが自然でしょう。
エールベベクルット4シリーズとクルット5シリーズの大きな違いはズバリ「ジャンピングハーネスの有無」。最近のチャイルドシートに徐々に装着されてきた利便性の高い最新機能です。
ジャンピングハーネスとは!?
ジャンピングハーネスとは字のごとくハーネス(肩ベルト)がジャンプしている状態を言います。
画像でご覧のとおりです。中央部分に見える肩ベルトカバー付近が伸びあがるように直立しているのが分かと思います。お子様を乗せられる状態が常にスタンバイできているのです。
通常のチャイルドシートの場合、お子様を乗車させるときにはベルト廻りを調整し、乗せやすい状態をまず作り出さなければなりません。そのまま乗せるとベルトが赤ちゃんの下敷きになってしまい引っ張り出すのは一苦労だからです。
片手にお子様をだっこした状態での作業がほとんどなので、もう片手のみで行わなければならないのも厄介です。
違う角度から見た画像。中央のハーネスが完全に直立しているのが分かると思います。
画像ではベルトがバックルに固定されていますが開いた状態であれば何もせずにそのままお子様を乗せて完了するのはご理解いただけるかと思います。
ママさんはチャイルドシートに赤ちゃんを乗せる、バックルをしめる、ベルトの微調整、これで取付完了です。
ジャンピングハーネスありとなし、どれぐらい違うのか?
左がジャンピングハーネス仕様のクルット5、右がクルット4。
クルット4(右)はハーネスが寝てしまっているためお子様を乗せる際は調整が必要となります。左のクルット5はハーネスが立っていることはなんとなくわかるかと思いますがベルトをバックルから解放すればもっオープンになり、乗せやすくなります。
ジャンピングハーネスは必要か?必要ないのか?
ジャンピングハーネスはとても便利な機能。2018年12月現在、日本ブランドの有力競合モデルには搭載されておらず、一歩先行くチャイルドシートに仕上がっています。
一回利用すると未搭載モデルの使用ができなくなるほどラクチンな機能ですよ!
ベビー用品量販店でぜひ実機に触れてみてください。どのお店にも等身大の赤ちゃん人形がありますのでリアルに体感できます。
しかしながらジャンピングハーネスのないクルット4シリーズも一工夫すれば乗せおろしは楽になります。
左:ジヤンピングハーネス仕様のクルット5、右:クルット4。
クルット4(右)も画像のとおり前もってシートベルトを伸ばした状態でハーネスを脇によけておけば格段に作業は楽になります。ただし、ジャンピングハーネスが搭載されていればこの作業は行う必要がないため、このあたりをどう解釈するかは個人差があるかと思います。
クルット5、クルット4それ以外の相違点
両モデルのジャンピングハーネス機能の有無以外の相違点は何があるのかを見ていきます。
↑左:クルット5i 右:クルット4i
初めにご覧いただいた上2枚と共通の角度違いの画像ですが、2つの違いはお分かりですか?
↑左:クルット5i グランス 右:クルット4iグランス
幌をフルに閉じたところ。両モデルとも「グランス」という最上級モデル同士の比較です。
ジャンピングハーネス以外の相違点はというと・・・ありません。
厳密にはシートの素材やカラーは異なりますが本体部分は共通のため、見た目だけでは判別ができないほどです。
本体、幌形状、シート形状、クッション類も同じ。
名前が「クルット4」から「クルット5」に代わったため、フルモデルチェンジと思われる方がほとんどですが、実際にはある意味「マイナーチェンジ」にとどまっています。
このモデルチェンジは正解です!
ここまで見るとネーミングが変わることに意味があるのか?と疑問を抱く方もいるでしょう。ニューモデルといえるほどの劇的なモデルチェンジではない!という一部の意見もごもっともです。
方やほとんどのチャイルドシートにはない「ジャンピングハーネス」を装備したことは大きなモデルチェンジと捉える意見も聞こえてきます。
私の率直な感想を申し述べます。
ジャンピングハーネスが搭載されたことは素直に評価されるべきでしょう。モデルチェンジにふさわしい最先端の機能追加といえます。
本体部分とそれ以外の仕様が同じ点についてですが、これも肯定的に捉える理由があります。
クルット4シリーズは完成度が高く、あえてイチから設計し直す必要がないほどポテンシャルの高いモデル。チャイルドシートは安全第一の観点から頻繁に設計を変えるのは得策ではなく、実績のあるモデルを進化させることが最も好ましいと個人的には思っております。これはエールベベさんに限らず他メーカーでも同じことが言えます。
メーカーさんも似たようなお考えのもと、クルット5の販売に踏み切ったと思われます。
クルット4シリーズ時の優秀な機能はしっかりと引き継いでいます。
1.サイレントターン
寝ている赤ちゃんを起こさないスムーズで静かな回転。
2.らくらくガッチリ取付
ISOFIX取付とワンプッシュで増し締めできるシートベルト取付の2タイプをラインナップ。ガッチリ取付できる安心設計です。
3.Wらくらくウォッシャブルカバー
肩ベルトを取らずにカバーが外せて、洗濯機で丸洗いができるWらくらく仕様。
4.Wホワイトクッション
小さな頭を包み込むふわふわなクッションと衝撃吸収クッションのダブルで生まれたての赤ちゃんを守ります。
5.ママの手クッション
頭からお尻まで一直線のフラットな姿勢を保つクッションで、お腹を圧迫しないように配慮しています。
6.ワイドサンシェード
車内に入り込む紫外線やエアコン風から赤ちゃんを守ります。(グランスはすっぽり覆うLLサイズ)
7.さらっとエアーホール
大人の2~3倍汗をかくといわれる赤ちゃんのために、1695個のエアーホールでムレを軽減
取付方法とグレードの違いを理解しておこう
クルット4、クルット5ともに商品構成は一緒です。
選ぶ基準は取付方法とグレードの違い。
この2点によって機能や使い勝手、価格が異なります。
取付方法について
クルット4、5ともにisofix取付とシートベルト取付の2つのタイプから選べます。
数字のあとに「i」(アイ)がつくのがisofix(アイソフィックス)モデル、「S」がつくのがシートベルト取付モデルです。
isofixモデルの特徴
画像:クルット5i グランス
isofix(アイソフィックス)は画像手前の両端に突き出た鳥のくちばし状のコネクタを自動車後部座席にある金具(バー)に差して押し込むだけで完了する取付規格。
画像:ISOFIX(アイソフィックス)とは | チャイルドシート エールベベ
簡単でしかも誰でも確実に取り付けられる方法として2018年12月現在ではシートベルト取付と半々もしくは6:4、販売店によっては7:3ぐらいの割合でisofixのほうが普及しつつあります。
関連記事:
クルット4と5のisofix対応モデル
両モデルとも2グレード制となっています。
最上位モデルの「グランス」と標準モデルの「プレミアム」。どちらも充実した装備で遜色のない仕上がりとなっていますが、グランスのほうがさらにグレードアップした仕様となっています。
クルット4iグランス
クルット4iプレミアム
クルット5iグランス
クルット5iプレミアム
シートベルト取付モデルの特徴
チャイルドシートはシートベルトで取り付けるのが一般的な方法。2018年12月現在でも約半数の方はシートベルト固定タイプを選ばれます。
シートベルトタイプの多くは固定時の作業が厄介で確実に取り付けるのには時間と労力がかかるのは常識とも言えました。
ではエールベベ クルットシリーズはどうでしょうか?
パワーアシストシステムが強力にサポート
シートベルトを通してパワーアシストボタンをプッシュ。これでほぼ完成となります。
ベルト式では今までの常識では考えられないほどの簡単確実な据え付けが可能となっています。
クルット4と5のシートベルト取付モデル
クルット4Sグランス
クルット4Sプレミアム
クルット5Sグランス
どちらの取り付け方法がおすすめか?
ズバリ、isofixモデルを強くお勧めいたします。
ただし、isofixに対応しているクルマであること、クルットシリーズの当該機種が据え付け可能なクルマであることが条件です。
あなたのクルマが対応しているか否かは必ず確認してください。
isofixタイプは据え付けがとにかく簡単なこと、誰でも手順どおりに行えば取り付けミスはほぼ回避出来ることなど今までのチャイルドシートの欠点を補ってくれます。
ひとつ難点を申し上げれば少々高額なこと。
安全を最優先に考えるチャイルドシートの本質から考えればお値段の上下は予算の許す限りある程度目をつぶっていただきたいと思います。
グランスとプレミアム、グレードの違いについて
https://ailebebe.jp/products/kurutto4.html#kurutto7
上記の表はクルット4ですがクルット5も基本的に同じ。
私が特に注目しているところは2点。
ひとつめは「サンシェードの大きさ」。足元まですっぽりと覆うグランスのLLサイズシェードは日差しの強くなってくる夏場にはとても有効です。
ふたつめはメッシュ素材の配置。
メッシュ素材を広範囲に使ったグランスは汗をかきやすい新生児期はかなり重宝することでしょう。
価格の違いはどれぐらいあるのか?
クルット4シリーズの発売は2016年3月。クルット5シリーズは2018年10月の発売です。クルット5はクルット4の後継モデルとなります。
この流れからいくとクルット4は旧型ゆえの大幅なディスカウント価格が期待できます。
2018年12月現在の価格を比較してみると同グレード同士ではそこそこの違いはあるものの、驚くほどの価格差ではありません。
isofixモデルとシートベルト取付タイプではかなりの価格差がありますので、少しでもお安いモデルをお探しであれば「シートベルト取付モデル」をお勧めいたします。
価格は時期により変化してきますのでここでは明記せず、以下リンクよりリアルタイムでのお値段をご確認いただければと思います。
isofix取付タイプ
シートベルト取付タイプ
*5Sシリーズには「プレミアム」の設定はありません。
どれが人気でどれが一番売れているの?
これは販売店によりまちまち。機能的に拮抗しているため、低価格の声が強ければ4シリーズ、最新の機能性を推せば5シリーズとなります。
2018年12月現在、ネット上を見ていくと4シリーズは在庫が薄くなってきているように見えます。値段を重視しているように見えますが真相は不明です。
isofixとシートベルト取付の比較からいえばisofixのほうが人気が高いのは間違いありません。
ひとつだけ確実に言えることがあります。
チャイルドシートは最新モデルが売れる傾向にあります。これはベビーカーも同じ。消費者は新しいものが一番良いものという認識を持たれているのかもしれません。金額を最優先に考えていない可能性もあります。
クルットシリーズ購入時の注意点
チャイルドシートはクルットシリーズに限らずどのクルマでも装着ができるわけではありません。
特にisofixモデルはisofixに対応している自動車でないと全く利用できませんので要注意です。シートベルト固定式であってもクルマによっては使い方が制限される場合もあります。
メーカー側の対応表を必ずご参照いただき、お求めください。
以下、エールベベのページより検索が可能です。
上記リンク先の適合がない場合はメーカーや販売店へ問い合わせることをお勧めいたします。
さいごに
エールベベの人気モデル、「クルット4シリーズ」と「クルット5シリーズ」の違いとポイントを解説してきました。
モデルごとに機能と価格差があるため、どれが「ベストバイ」かは個人個人のお考えに委ねるとします。クルットシリーズは回転式チャイルドシートでは歴史と伝統のあるモデル群。どれを購入しても後悔はなく、満足感を得られると思いますよ。
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