これだけ読めば大丈夫!チャイルドシートの選び方 超入門

2018-12-18

生まれ来るお子様のためにチャイルドシート購入を検討しているが、ネットで検索をかけると無数に出てくるモデルの数々を目の当たりにして困惑されている方も多いのではないでしょうか?

チャイルドシートを選ぶ際に何を基準に、どこを見ればよいのか?簡潔にすぐに知りたい方は多いはず。

そこで、はじめての方でもこれさえ読めば即わかりな構成を目指して、チャイルドシート選びの第一歩として分かりやすくまとめてみました。

難しい語句や余計な内容は極力排除した構成を心がけて書き綴っていきたいと思います。

 

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チャイルドシートは年齢に応じたさまざまなモデルが存在する

ベビー用品量販店やネットなどでチャイルドシートをご覧になったという方は大きさや形の違うさまざまなモデルがあることにまずは気が付かれたでしょう。

ひとくくりにチャイルドシートといっても利用する月齢・年齢によりタイプが細分化されており、呼び方も異なります。どのようなタイプがあるのかをまずはざっくりとご覧いただきます。

チャイルドシートタイプ

左 ⇒ コンビ クルムーヴスマート エッグショック JJ-600 Ltd

中 ⇒ エールベベクルット5s グランス

右 ⇒ アップリカ クルリラプラス

はじめてチャイルドシートに触れる方にとってこれぞ「THEチャイルドシート」と思い描いているのがこのタイプでしょう。新生児期から約4歳まで使えるモデルが主流で豪華でどっしりとした外観が特徴です。

ベビー用品量販店の目立つ位置に複数並んでいるのがこれらのモデル。あなたも一度はご覧になったことがあるでしょう。第一子を授かった親御さんのほとんどがこのタイプをお求めになられます。

チャイルドシートタイプは自動車への取り付け方法の違いや便利な機能の有無、そして更なる安全性の追求などにより、ここからさらに細分化されます。

チャイルドシートタイプの機種選定方法の詳細は後ほどじっくりと解説させていただきます。

ベビーシートタイプ

左 ⇒ サイベックス エイトンQ

中 ⇒ マキシコシ ペブルプラス

右 ⇒ ブリタックスベビーセーフi-size

ベビーシートは生まれて間もない新生児期から約1歳まで利用する特化型のチャイルドシート。骨格のしっかりしていない赤ちゃんをしっかりと守ることを主眼に作られています。

ベビーシートの特徴はキャリーハンドルが付いていること。赤ちゃんが乗った状態での持ち運びを前提に作られているのです。

チャイルドシートとしての機能はもちろん、クルマから取り外してクーファンとして利用したり、ベビーカーの座面部分として利用するなどマルチな活躍が可能。トラベルシステムといわれる使われ方が一般的でチャイルドシート機能(ベビーシート機能)のみを前提にお求めになられる方はほとんどいません。

画像:マキシコシ ペブルプラス

新生児期のさらなる安全性と使いやすさを両立したチャイルドシートです。

チャイルド&ジュニアシートタイプ

左 ⇒ アップリカ エアグルーヴプラス

中 ⇒ エールベベ スイングムーン プレミアム

右 ⇒ コンビ ジョイトリップ エッグショック

チャイルド&ジュニアシートは約1歳から7~11歳ぐらいまでの利用年齢幅のあるチャイルドシート。

チャイルドシート型を利用していて1歳に差し掛かろうとした時期はお子様によってはとても窮屈に感じてくることも結構あります。チャイルドシート型はカタログスペックでは4歳ぐらいまで利用できることになっていますが、どちらかというと新生児期に主眼を置いた作りになっており、成長の早いお子様によっては1歳を過ぎたあたりからは利用が困難になってくるケースもあるのです。

そこで早い段階からチャイルド&ジュニアシートにスイッチする方が多いのです。

チャイルド&ジュニアシートの特徴はつくりがシンプルなこと。軽量のため設置や移動が楽なこと、コンパクトなため後部座席のスペースを過度にとらないことなどが挙げられます。

ジュニアシートタイプ

左 ⇒ エールベベ サラットハイバックジュニア クワトロ

中 ⇒ タカタ312 アイフィックスジュニア

右 ⇒ GRACOジュニアプラス

ジュニアシートは約3歳から上で利用するチャイルドシート。

前途のチャイルド&ジュニアシートと仕様はほぼ同じながら1歳から3歳ぐらいまでの不安定な時期に利用する本体内蔵のシートベルトを取り除いた仕様になっています。

とても軽量・コンパクトにできており気軽に利用できること、安価なことが特徴です。

座面部と背面部の2つのパーツから出来上がっており、取り外しも簡単。使わないときは分解してトランクに入れておくことも可能です。

ロングユースタイプ

左 ⇒ コンビ ウィゴー ロング サイドプロテクション エッグショック HH

中 ⇒ グレコ マイルストーン

右 ⇒ Joie エブリステージ

ロングユースチャイルドシートは新生児期(0歳)から7~11歳まで利用可能なモデル。すべての年齢・月齢をコレ一台ですべてカバーしてしまう優れものです。

軽量にできており、持ち運びもラクラク。価格も想像以上に安いので気軽に利用できます。

いいとこ尽くめのモデルに感じますが、あえてデメリットも申し上げておきます。

チャイルドシートは月齢・年齢により細分化されていますが最も大きな意味はその年齢時でジャストサイズで利用するため。ロングユースタイプはクッション類や機能性などによりすべての年齢にフレキシブルに対応しているものの、新生児期から7歳の幼児まで対応するには少し無理があるように感じます。新生児期には大きく、学童には小さすぎる気がするのです。

スペックや価格面ではとても魅力的に見えるものの現状は流通モデルも少なく、チャイルドシート界の主流にならないのはそのような理由があるからかもしれません。

一番需要のある「チャイルドシートタイプ」の選び方を徹底解説

始めにご紹介いたしましたチャイルドシートタイプは一番人気の形態。

新生児期から約3歳まで長く使えること、比較的大柄の本体で高い安全性が伝わってくること、最新の機能性が備わっていることなどが人気の理由と思われます。

チャイルドシートタイプを選ぶ際には機能面で異なる三つの見るべき点があります。

座面回転式と固定式

チャイルドシートタイプでまず見るべきは箇所は座面の形態です。赤ちゃんが座る座席部分が固定型なのか回転式なのかを選ぶこととなります。

座面回転式

画像:エールベベ クルット4i グランス

チャイルドシートを自動車へ設置後、座面部分が回転するモデルがあります。これは上位機種にしかない特別な装備。

座面回転機能のメリットとデメリットを列記していきます。

メリット

・お子様の乗せ降ろしがラク。

⇒ 無理な態勢での乗せおろしが当たり前だったチャイルドシート利用が驚くほど簡単に!

・背面、対面の切り替えが容易

⇒ 本体を一度設置してしまえば対面・背面の切り替えはワンタッチでOK!

デメリット

・かなりの重量があるため、クルマを複数台お持ちの方は他車への移設が困難。

・座面部が高い位置にあるため、お子様の乗せ下ろしが困難な場合も。

・大柄のモデルが多いため、コンパクトカーや軽自動車では操作しにくいこともある。

・大柄のモデルが多いため、小型車の場合、後席同乗者の乗車スペースが満足に確保できない場合もある。

・高額

こんな方にオススメ

・中大型車にお乗りの方

・乗せおろしの利便性を重視する方

・回転式座面の有効性を理解し、強くお望みの方

・最高級のチャイルドシートをお望みの方

ひとこと

座面回転式はチャイルドシートタイプでは一番人気の形態。ベビー用品量販店で陳列されているモデルを見渡すとその7~8割は座面回転式で埋め尽くされています。ネット上の口コミをチェックしてみると圧倒的に支持を集めており、小型車や軽自動車でも無理なく使えているという意見もかなり見受けられます。

座面回転機能を持ったチャイルドシートは高級機が多いため、赤ちゃんの乗り心地にこだわったつくりになっているのも特徴です。シート形状はもちろん、赤ちゃんを包み込むクッション類の充実によりほぼジャストフィットで使えるのはありがたいところです。

私もできれば座面回転式をお勧めいたしますが、あとは予算の問題になってきます。全体的に見て価格帯は高め。高額なモデルは8万円以上のプライスをつけていますが平均して5万円前後。最も安価なモデルは3万円を割っているものもありますのでこだわりがなければそれほど負担にはならない出費で済みます。

座面回転式チャイルドシートの代表的モデル

エールベベ クルットシリーズ

 

アップリカ クルリラシリーズ

 

コンビ クルムーヴシリーズ

座面固定式

椅子型状態のチャイルドシートをそのまま設置するタイプ。

座面固定型のメリットとデメリットを列記していきます。

メリット

・軽量・コンパクト

⇒ 回転機能がない分、軽くて小さい。運びやすく複数のクルマで利用も可。

・低座面・低重心

⇒ 安定感のある低重心構造のモデルが多い。低座面は乗せおろしには便利

・安価

⇒ 下は1万円ぐらいから上でも3万円ちょっととリーズナブル。

デメリット

・操作性は全般的に回転式には劣る

・後ろ向き利用時はシートベルトが邪魔をして乗せおろしが困難なモデルも

・車載時、シートベルトでの固定はモデルによっては難解な場合も

・後ろ向き・前向きの切り替えは本体を外して再度取り付けなければならない

回転式に比べて簡素な分、頼りなく見えるモデルも

こんな方にオススメ

・小型車・軽自動車など省スペースのクルマで利用する方

・安価なモデルをお探しの方

・コンパクトなチャイルドシートをお探しの方

・複数台のクルマでのご利用を考えている方

・セカンドチャイルドシートとしてお考えの方

 

ひとこと

座面固定式チャイルドシートはシンプルなつくりで軽量、コンパクトなのが特徴。しかも安価なのである意味メリットばかりが目立ちます。

座面回転式に比べると使いやすさとルックスには物足りなを感じられるかもしれませんがチャイルドシート本来の役割は劣るわけではありませんのでご安心を。

全般的に小ぶりなモデルが多く、コンパクトカーや軽自動車などでの利用には最適です。軽量で取り外しも容易なので複数の自動車で使いまわすのには最適。セカンドチャイルドシートとしてサブ的に使う方も多く、お孫さんがたまに遊びに来る際に利用するおじいちゃまのクルマに設置するケースも多いようです。

座面固定式チャイルドシートの代表的モデル

 

リーマンチャイルドシート各種

 

ジョイー チルト

 

コンビ ウィゴーシリーズ

 

クルマへの取付方法を選ぶ

チャイルドシートをクルマに設置する際には「シートベルト」を使って固定するものだと思っていませんか?間違いではありませんが、最近ではスタンダードな「シートベルト取付方法」に加えて「isofix取付」という安全性が高く、しかも簡単な取り付け方法もあります。

この2つの取付方法のどちらかからチャイルドシートを選定することとなります。詳細を見ていきましょう。

シートベルト取付タイプとは

ご想像のとおり、クルマのシートベルトを利用して設置する方法。

最新のタイプはシンプルでしかも簡単確実に設置できるモデルが多く、ひと昔前とは比べ物にならないぐらい設置性能は向上しています。

近年ではISOFIXタイプに押されており出荷本数も減少傾向にありますが、比較的安価なことから根強い人気があります。

isofix取付タイプとは

isofix(アイソフィックス)とはシートベルトに代わる取付方法。

自動車の後部座席に標準装備されている固定金具にチャイルドシートから出ているくちばし状のコネクタを差し込むだけで設置が終了する画期的機能。

画像:エールベベクルット4iプレミアム

誰でも簡単に取付が可能なうえ、取付ミスが少なくなります。最近の主流はアイソフィックスになりつつあり、近い将来はほぼすべてのチャイルドシートがこの仕様になるかもしれません。

念のためにデメリットも挙げておきます。

アイソフィックスはすべての乗用車で利用できるわけではありません。各チャイルドシートメーカーごとの対応表を必ずご確認ください。

もう一つはまだまだ高額なこと。2018年12月現在では最低価格が4万円ほどなので気軽に買える金額とは言えないでしょう。

関連記事:

isofix(アイソフィックス)とは

どちらを選ぶべきか

2012年7月以降に販売された全車両がISOFIX対応車種となったため、これに該当するクルマをお持ちの方には強くお勧めいたします。安全を最優先に考えるならばisofixは有効です。ただしベルト固定タイプに比べて高額なことはネック。

チャイルドシートは一度設置したら取り外すことはほぼないので、しっかりとつけられるのならベルト固定でもよいという意見もかなりあります。

ベビー用品店に出向いて説明を受けると必ずisofixを勧められます。

最新の安全性を今なら買うことができる

チャイルドシートの安全基準についても詳細を書こうかと思ったのですが、ここは大きくショートカットします。

とりあえず知っておいていただきたいのが、現在日本で新品販売されているチャイルドシートは基本的にヨーロッパの安全基準「ECE/R44」に適合をしている商品だということです。

大手や名のあるベビー用品量販店や有名ネットショップで売っているチャイルドシートすべてがこの基準に適合していることはほぼ間違いありません。私自身、長い間ベビー用品関連のビジネスをしていますが、この欧州基準を満たしていないチャイルドシートに出会ったのは1回きりしかありません。(現地で利用していて持ち帰った某国産モデルでした)

「ECE/R44」は今もスタンダードな基準であるのは間違いありませんが、最新かつ最高の安全基準i-Size「R129」へ移り変わろうとしています。

i-Size(新安全基準「R129」は、従来の安全基準「ECER44/04」から、ISOFIXをはじめとする安全対策を推進し、さらに近年の安全テストや事故調査の結果を基に、さらなる安全性の向上を図る新しい規格を盛り込んだ、次世代の安全基準です。まだまだ販売機種は少ないものの、徐々に浸透しつつあります。

関連記事:

チャイルドシートの新安全基準i-Size(アイサイズ)R129とは

どうせ利用するならば最高の安全品質で!という人に向けて代表的なモデルをご紹介しておきます。

 

アップリカ クルリラプラス

 

アップリカ フラディア グロウISOFIX 360°セーフティー プレミアム

 

サイベックス シローナS i-size

 

ブライタックス デュアルフィックス アイサイズ

チャイルドシートタイプの価格と詳細は!?

新生児期から利用可能なチャイルドシートタイプの価格は2018年12月現在、1万円前後から上は9万円弱とかなりの幅があります。

価格帯別にどのような特徴があるのかを見てみましょう。

5-9万円

有名一流ブランドの現行トップモデルが居並ぶ価格帯。座面回転式が主流。ゆったりとしたシートスペースに補助クッション類も充実。取り付け方法はISOFIX、シートベルトタイプの両方から選べます。発売間もないモデルは高価格帯をキープ。最新モデルだけにルックスはピカイチ。

3-5万円

座面回転式プラスシートベルト取り付けタイプが主流。ISOFIXタイプも一部あります。狙い目は型落ちの高機能モデル。

1.5-3万円

座面固定式+シートベルト取り付けタイプが主流。軽量、コンパクトなモデルが多く、小型車や軽自動車には最適。高額になるほどシート素材や新生児用クッションが充実。

1..5万円以下

座面固定式+シートベルト取り付けタイプのみ。新生児期から使えるものの本体やシートはチープ感があり、頼りなさは感じられる。緊急利用時のセカンドチャイルドシートと割り切れば十分に使える範囲。

まとめ

チャイルドシートの選び方をざっとご説明してきました。まとめると以下4つに要約できるかと思います。

1.チャイルドーシートといっても利用年齢によって5つのタイプがある
⇒ チャイルドシート型、ベビーシート型、チャイルド&ジュニアシート型、ジュニアシート型、ロングユース型

2.一番人気は新生児期から3歳ぐらいまで使えるチャイルドシート型

3.チャイルドシート型を選ぶ際に見るべき点は3つ
⇒ 座面の形状、クルマへの取付方法、こだわりの安全性

4.あとは予算

これだけの予備知識をつけておけばベビー用品店に出向いた際は店員さんとの会話がスムーズに進みます。

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