チャイルドシート選びの手順=知っておかなければならない5つの基本事項

2018-12-26

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ベビー用品量販店に出向くと、想像以上に複数のチャイルドシートが店頭を飾っていることに驚かされるかと思います。

大きなもの、小さなもの、カラフルなもの、高級感のあるものなど、はじめてチャイルドシートに触れる新米パパさん、ママさんはこのようなざっくりとした印象で捉えられているのではないでしょうか。パッと見のビジュアルと予算価格で選びたくなってしまうでしょうが、ちょっと我慢してください。

チャイルドシート購入時には大きく分けて5つの重要な選定基準があります。この5つをなぞっていくとあなたに合った機種が2~3モデルに絞れてくるはずです。

大切な事柄なので最後までじっくりとご覧ください。

 

photo credit: Day 105: “Riding in style” via photopin (license)

お子様の月齢・年齢・体重に合わせたタイプをチョイスすること

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お子様が自動車に同乗する際、安全補助具として用いられるいわゆるチャイルドシートと呼ばれているものは利用する月齢・年齢・体重により、大きく分けてベビーシートチャイルドシートジュニアシート3つに分類できます。

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*写真左からベビーシート(マキシコシペブルプラス)、チャイルドシート(コンビネルーム)、ジュニアシート(アップリカエアグルーヴ)

ベビーシートは新生児から約1歳ぐらいまで。チャイルドシートは新生児期から約4歳ぐらいまで。ジュニアシートは1歳もしくは3歳ぐらいから約12歳ぐらいまでが標準的な利用年齢・月齢となります。

まずはこの3つのタイプから選ぶ必要があります。

これら3機種にはどのような特徴があるのかを解説していきましょう。

ベビーシート

1229007*画像は大人気のベビーシート マキシコシ ペブル

新生児期から約1歳までの乳児期に特化したチャイルドシート。

骨格がしっかりしていない新生児期は特に有効で、他のモデルタイプと比べ、体がフィットすることがまず第一の特徴として挙げられます。

ベビーシートは一般的なチャイルドシートと異なり、複数の使い方があるのがポイント。

上記写真をご覧いただくと分かりますが、大きなハンドルがついているのが印象的。

産院からの退院時、車で帰宅する場合はその時点からチャイルドシートが必要になります。ベビーシートは車から取り外し、退院時はクーファンとしての利用が可能。そのまま車に設置してチャイルドシートとして使えるため、赤ちゃんを起こすことなく移動が可能な唯一のチャイルドシートです。

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photo by マキシコシ ペブル AirBuggy OnlineStore(直営店)

また、ベビーカーにそのまま取り付けが可能なモデルも複数あり、特に人気なのがマキシコシ製シート。

エアバギー、クイニー、バガブー、マイクラライトをはじめ世界的なプレミアムブランドベビーカーの多くがマキシコシ製ベビーシートとのドッキングが可能。

新生児期のベビーカー移動には安全・安心して利用できるツールとしてひそかなブームとなっています。

マキシコシベビーシート一覧

チャイルドシート

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*画像は エールベベ クルットNT2 プラウド

チャイルドシートタイプは日本で一番人気のモデル形式。新生児期から約4歳ぐらいまで利用ができるロングユースに加え、総合的な安全性の高さも多くの方から支持されている理由です。

メーカー側も特に力を入れているタイプであり、複数の有力なメーカーが競い合うように素晴らしいモデルを多数販売していることからどのモデルもクオリティが高く、安心して使えるモデルが多いのが特徴です。

アップリカ チャイルドシート一覧

コンビ チャイルドシート一覧

エールベベ チャイルドシート一覧

タカタ チャイルドシート一覧

リーマン チャイルドシート一覧

ジュニアシート

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*写真は コンビ ジョイトリップ 1歳頃から利用可能なチャイルド&ジュニアシートタイプ

ジュニアシートは幼児期から利用するチャイルドシート。

1歳頃から利用できるチャイルド&ジュニアシートタイプと3歳頃から使えるジュニアシートタイプがあります。

ともに11歳ぐらいまで利用できるロングユースモデル。

前途でご紹介しましたベビーシート、チャイルドシートともに利用できる年齢が1歳、4歳までと低年齢のため、最終的にはジュニアシートへ移行するという流れが一般的です。

ご自身のチャイルドシート利用環境に合わせたモデルを選ぼう

219232圧倒的に人気なのが、新生児期から4歳ぐらいまで使える「チャイルドシートタイプ」。どのモデルもどっしりとして安定感があり、しかも長期間利用可能なので日本国内では特に支持を集めています。

新生児期から使えることで、安全性は特に気を配って作られているタイプで操作性が高いモデルが多いのが特徴です。

予算や見た目で決められる方も多いですが、以下事項も念頭に置いて機種選定をしてください。

複数の車に乗せ換えがある場合

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複数の車を所有し、1台のチャイルドシートを乗せ換えて利用しようとお考えの場合はなるべく移動が楽な機種、設置・取り外しが簡単な機種を選ぶのが一般的です。

軽い機種は移動が楽なので、これに該当される方の利用率は特に高いです。

また、取り付け・取り外しのついては数秒で確実に設置・完了するisofixタイプがお勧め。ただし、すべての車に取り付けできるわけではありませんので、メーカーの適合表を必ずご確認ください。

一般的なシートベルトでの取り付けタイプはメーカーや機種により取り付け方法が異なりますので販売店で実際にご自身の手で取り付け・取り外し作業を体験してみてください。

自家用車のサイズから考える

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ベビーシート、ジュニアシートは全般的に小ぶりなため、機種ごとの個体の大きさを比較・検討する必要がほとんどありません。

かたやチャイルドシートタイプの場合、大きいものが一般的で、小型車(特に軽自動車)の場合、シート設置後、後部座席の同乗者のスペースが満足に取れない場合も出てきます。

チャイルドシートの場合、機種によって大きさもまちまちですので、小型車でご利用の場合は個体の大小や設置後にどれほどのスペースが確保できるのかをシュミレーションする必要があります。

車種に適合したモデルを選ぶ

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チャイルドシートはどの車種にも設置できるわけではありません。

自動車の座席形状や床部形状等の違いにより、A車は取り付け可能でもB車はNGということが結構あります。

チャイルドシートメーカーのサイトには必ず車種適合表が設けられています。

ご確認のうえ、お求めください。

操作性と利便性

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*写真は コンビネルーム NF600

チャイルドシートタイプの場合、ベッド部分が回転したりリクライニング角度が細かく調整できたり、フラットベッドになるタイプがあるなど、赤ちゃんの乗り心地とママの利便性を兼ね備えた機種が多くあります。

これらはすべての機種に搭載された装備ではなく、高価格帯のモデルに多い装備。機能は簡素でもよいとお考えの方もいらっしゃるので一概にこれらの機能が必要というわけではありませんが、ご自身の利用を考えてみたときにどの機能が必要かをシュミレーションしてみてください。

また、操作性についても重要な事項です。各メーカー、各機種により操作の仕方はまちまち。

ベビー用品量販店などで、実際に手にとって操作されることをお勧めいたします。

予算に合わせた価格帯のモデルを選ぶ

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なるべく予算内に収めたい・・・安くて良いものが欲しい・・・

など、お財布と相談して機種選定される方も多いはず。

まずは、簡単に価格帯を列記してみます。

ベビーシート ⇒ 約1万円~約3万円

チャイルドシート ⇒ 約1万円~約8万円

ジュニアシート ⇒ 約7千円~約2万円

ざっくりと挙げてみましたがだいたいこんな感じです。

ここで目につくのがチャイルドシートの価格帯の大きな幅です。チャイルドシートタイプは一番人気のモデル。

1万円で買えるならこれでOK!なんて考えていませんか?

チャイルドシートの値段の違いは簡単に言うと利便性の高い機能の有無と安全性の差。

このあたりをどのように考えるかによって予算を大幅に超えた買い物になってしまったという先輩ママさんも多いのです。

誤解があるかもしれませんので書き添えておきますと・・・

厳密にいえば価格が高くなればなるほど安全性が高くなるわけでもないのです。そのような傾向があるのは事実ですが。

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