アップリカのチャイルドシートの特徴と製品ラインアップ
アップリカは日本を代表するベビー用品大手ブランド。
コンビとともに日本を代表する2大ブランドの一角として知名度の高いメーカーとして有名なのは言うまでもありません。
ラインアップはチャイルドシートをはじめ、ベビーカー、ハイ&ローラック、ベビーベッドなどの大物製品のみならず、だっこひもや室内で利用するベビーグッズなど多岐をわたります。
洗練されたブランドイメージも特徴で、どことなくスマートな雰囲気を感じる方も多いと思います。
アップリカが重視するのは安全性と快適性の両立
赤ちゃんは1日のほとんどを眠って過ごします。
自宅のベッドであれば特別気に掛けることはありませんが、自動車での移動は通常の環境とは全く違う世界。大人でも車での移動はそれなりに気を使うことを考えると、赤ちゃんにはかなりのストレスがかかることは十分想像できます。
おうちと車移動との差をなるべくなくしたいという考えがアップリカのチャイルドシートには随所に見受けられます。
骨格がしっかりとしていない赤ちゃんが安全に、しかも快適に車移動するにはどのような形状・方法が最適なのか。多角的に研究・分析した赤ちゃんの目線に立ったやさしいチャイルドシート作りがアップリカ製の魅力です。
安全性
チャイルドシートでは長年実績のあるアップリカだけに安全性については周知のとおり。
アップリカはより高い安全性を目指し、万が一の事故のとき、どこまでレベルの高い安全性を確保できるかを追求しています。
そこで着目したのが「毎日のストレス」から守ること。
自然な姿勢や呼吸のしやすさなど赤ちゃんの特性を考えた作りに重点を置いていることが各機種から伺い取れます。
主力機種のクルリラとフラディアグロウは形状は違うものの、赤ちゃんの自然な姿勢を保つという意味では共通の考え方から作られており、ストレスを感じやすい車移動という非日常環境にしっかりと配慮したコンセプトを持っています。
快適性
赤ちゃんが感じる快適性とは
チャイルドシートは骨格が定まらない新生児期からある程度しっかりとしてくる乳幼児期までフレキシブルに対応しなければなりません。
特に重要なのが新生児期。産院からの退院時から利用するチャイルドシートは不安定な赤ちゃんの特性を理解していなければなりません。
無理な姿勢には過度なストレスがかかることは大人でも一緒。そこで、アップリカのチャイルドシートは自然な姿勢を確保できる作りに重点が置かれています。
クルリラは現在のトレンドである包み込むような回転型を採用。おやすみモード、くつろぎモードなど簡単に設定が可能な7段階の調整が可能。
フラディアはアップリカ伝統のフラットになるベッド型を採用。どちらも自然な姿勢を確保でき、ストレスのない車移動が可能となっております。
ママにとっての快適性
クルリラ・フラディアグロウともに操作性の高い回転式シートを採用。狭い車内でもクルッと回転させぽることで乗せ下ろしがラクラク。女性でも簡単に操作できます。
また、最近話題のisofixタイプもラインアップ。ベルト式でもシンプルに設置できるアップリカ製品ですが、国際規格のisofixなら、さらに簡単・安心な操作設置を実現します。
アップリカのチャイルドシート一覧(新生児対応機種)
チャイルドシートは新生児期から使える余裕のある安心感溢れるサイズのモデルが一番人気。
アップリカの新生児対応モデルには「回転域イス型タイプ」と「回転式ベッド型タイプ」から選べます。
機能の違いによりグレードが細分化されていますのでお好みの装備や予算などでお選びください。
クルリラプラス
種別 | 座面回転式イス型チャイルドシート |
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使用期間 |
後向きシート:身長40cmから83cm まで 前向きシート:身長71cmから100cm まで 体重18kg 以下) |
取付方法 | isofix固定 |
座面 | 回転式 |
本体重量 | 14.8kg |
耐荷重 | 体重18kg以下 |
安全基準 | UN規則 No.129 |
サイズ | 後向き時:W440×D713~765×H547~572(mm) 前向き時:W440×D651×H720~778(mm) ※レッグサポート、すっぽりまも~るシェード(幌)を除く |
クルリラプラスはアップリカクルリラシリーズのトップモデル。
現在のトレンドである回転式イス型を採用し、とても使いやす仕様となっています。
イス型だと特に新生児期は不自然な体勢となるのでは?と思われるかもしれませんが、クルリラは背面・対面どちらでも7段階の調節が可能。
「おやすみモード」や「くつろぎモード」など、わかりやすいモード付のレバーでその時々に応じて簡単に変更が可能で自然な姿勢を細かく選択することが可能です。。
取り付け方法はisofixを採用。
側面衝突の衝撃にも備えた最新の安全基準R129に対応した数少ないチャイルドシートです。
クルリラAC
種別 | 座面回転式イス型チャイルドシート |
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使用期間 |
体重2.5kg(新生児) から18kg(4歳頃)まで |
取付方法 | ベルト+isofix固定 |
座面 | 回転式 |
本体重量 | 14.8kg |
耐荷重 | 体重18kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | 後向き時:W440×D713~765×H547~572(mm) 前向き時:W440×D651×H720~778(mm) ※レッグサポート、フレックスシェード(幌/アクセサリー)を除く |
クルリラACはクルリラシリーズのスタンダードモデル。
前途のクルリラプラスとの大きな違いは2つ。
1.クルリラプラスはisofix方式。本クルリラACはisofix、ベルト固定どちらでもいけます。その点をみればACのほうがお値段もお安くお得感がありますね。
2.安全基準の違い
トップモデルのクルリラプラスは最新安全基準「R129」取得品。クルリラACは従来の安全基準「ECER44/04」に対応しております。
安全基準の上下というよりも「最新」と「従来型」の違いとお考え下さい。従来型はどれも採用している基準ですので決して劣っているという意味ではありません。
クルリラライト
種別 | 座面回転式イス型チャイルドシート |
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使用期間 |
体重2.5kg(新生児) から18kg(4歳頃)まで |
取付方法 | ベルト+isofix固定 |
座面 | 回転式 |
本体重量 | 14.2kg |
耐荷重 | 体重18kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | 後向き時:W440×D713~765×H547~572(mm) 前向き時:W440×D651×H720~778(mm) ※レッグサポートを除く |
クルリラライトはクルリラシリーズのネントリーモデル的位置づけ。
一つ前でご紹介したクルリラACをシンプルにしたモデルといえば分かりやすかもしれません。安全性の高さに定評にあるクルリラの必要な機能のみを残したお買い得バージョン。
取付方法はベルト+isofixでどちらにも対応しています。
4万円以下でクルリラが買えるなんて数年前までは考えられませんでした。
フラディアグロウ isofix 360°セーフティープレミアム
種別 | 座面回転式ベッド型チャイルドシート |
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使用期間 |
横向きベッド:身長40cm~70cm(参考年齢:新生児~12カ月頃まで) |
取付方法 | isofix固定 |
座面 | 回転式ベッド型 |
本体重量 | 15.2kg |
耐荷重 | 体重17.5kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R129/02)適合 |
サイズ | 横向きベッド時:W750×D635×H530(mm) 後向き時:W440×D705~760×H550~610(mm) 前向き時:W440×D635×H660(mm) ※レッグサポート、フレックスシェードを除く |
アップリカはベッド型のチャイルドシートを長年手掛けており、大きな需要があります。
新生児期は慣れない車移動に赤ちゃんも親御さんも苦労されるかと思いますが、ベッド型なら大丈夫!赤ちゃんは自然な寝姿勢でゆったりと過ごすことができるため心穏やかに快適な車移動が可能となります。
フラディアグロウはベッド型の最新モデル。この「isofix 360°セーフティープレミアム」は最上級モデルとなります。
isofix対応モデルのため取付は簡単・確実に完了!誰でも安全に取り付けることができます。側面聖徳にも対応した最新基準R129に適合。それに加えて「サイドシールド」と「全身マモールクッション」を装備し、赤ちゃんを360°全方位から守ってくれます。
2018年12月現在、最も高額なチャイルドシートに分類されますが、優れた利便性と安全性、快適性を兼ね備えているとなれば決して高い買い物とはいえません。
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フラディアグロウ isofix 360°セーフティー
種別 | 座面回転式ベッド型チャイルドシート |
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使用期間 |
横向きベッド:身長40cm~70cm(参考年齢:新生児~12カ月頃まで) |
取付方法 | isofix固定 |
座面 | 回転式ベッド型 |
本体重量 | 15.2kg |
耐荷重 | 体重17.5kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R129/02)適合 |
サイズ | 横向きベッド時:W750×D635×H530(mm) 後向き時:W440×D705~760×H550~610(mm) 前向き時:W440×D635×H660(mm) ※レッグサポート、フレックスシェードを除く |
フラディアグロウ isofix 360°セーフティーは前途の最上級モデルに次ぐナンバー2グレード。
座面回転式ベッド型+isofix(R129)対応の基本スペックは同じですが、一部の機能が省略されています。
1.サンシェードの大きさ
2.足元が安定するフットレスト
3.肩パットカバー
の3つが省略されており、その分お値段はお安くなっています。
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フラディアグロウ isofix AC
種別 | 座面回転式ベッド型チャイルドシート |
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使用期間 |
体重2.5kg(新生児) から18kg(4歳頃)まで |
取付方法 | isofix固定 |
座面 | 回転式ベッド型 |
本体重量 | 14.7kg |
耐荷重 |
体重18kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | 横向きベッド時:W750×D625×H535(mm) 後向き時:W440×D710~755×H605~668(mm) 前向き時:W440×D625×H665(mm) ※レッグサポート、フレックスシェードを除く |
フラディアグロウシリーズisofix固定タイプのエントリーモデル。
筐体は前途2機種と同じながらサイドシールド機能と全身マモールクッションが非搭載となっております。
安全基準はUN規則(UN-R44/04)に適合。R129からのダウングレードに感じるかもしれませんが、ほぼすべての現行チャイルドシートと同じ安全基準を採用していますので心配はありません。
フラディアグロウAC ベルト固定タイプ
種別 | 座面回転式ベッド型チャイルドシート |
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使用期間 |
体重2.5kg(新生児) から18kg(4歳頃)まで |
取付方法 | シートベルト固定 |
座面 | 回転式ベッド型 |
本体重量 | 13.8kg |
耐荷重 |
体重18kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | 横向きベッド時:W760×D625×H535(mm) 後向き時:W440×D710~755×H605~668(mm) 前向き時:W440×D625×H665(mm) ※レッグサポート、フレックスシェードを除く |
前途、フラディアグロウisofixと同じモデルながらこちらはシートベルトの固定タイプ。
フラディアグロウACはベッド型ベルト固定式では最高峰のモデルです。
アップリカの回転式チャイルドシートの中でシートベルト固定タイプの最上位モデルです。
isofixタイプが全盛の中、ベルト式とはいえこれだけの装備が整っていながら5万円前半の価格帯はとてもリーズナブルといえます。
ディアターンプラス isofix
種別 | 座面回転式ベッド型チャイルドシート |
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使用期間 |
体重2.5kg(新生児) から18kg(4歳頃)まで |
取付方法 | isofix固定 |
座面 | 回転式ベッド型 |
本体重量 | 14.4kg |
耐荷重 |
体重18kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | 横向きベッド時:W750×D625×H535(mm) 後向き時:W440×D710~755×H541~592(mm) 前向き時:W440×D625×H665(mm) |
ディアターンプラスisofixは名前は違うものの基本的な部分はフラディアグロウシリーズと同じ。
回転式ベッド型isofixで4万円を割る衝撃の価格には驚きました。
ディアターンプラス プレミアム
種別 | 座面回転式ベッド型チャイルドシート |
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使用期間 |
体重2.5kg(新生児) から18kg(4歳頃)まで |
取付方法 | 3点式シートベルト |
座面 | 回転式ベッド型 |
本体重量 | 13.6kg |
耐荷重 |
体重18kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | 横向きベッド時:W805×D595×H566(mm) 後向き時:W470×D700×H566(mm) 前向き時:W470×D595×H679(mm) ※レッグサポート、フレックスシェードを除く |
ディアターンシリーズはシートベルト固定の回転式ベッド型チャイルドシートのロングセラーモデル。
アップリカの回転式ベッド型では一世代前のモデルとなりますが、利点である回転式でベッド型になること、赤ちゃんの成長に合わせて頭部・呼吸・姿勢を守るサーモメディカルシートを採用するなど基本機能は同じながら、お求めやすい価格に抑えてあるのが最大の魅力。
このスペックが3万円台で購入できるのは他メーカーのモデルと比較してもとてもお買い得。
アップリカ製品は最新型のフラディアグロウシリーズに注目が集まっていますが、陰に隠れた感のあるディアターンが実用性・コストパフォーマンスともに特に高く、お勧めの一台と言えます。
ディアターンプラス
種別 | 座面回転式ベッド型チャイルドシート |
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使用期間 |
体重2.5kg(新生児) から18kg(4歳頃)まで |
取付方法 | 3点式シートベルト |
座面 | 回転式ベッド型 |
本体重量 | 13.8kg |
耐荷重 |
体重18kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | 横向きベッド時:W790×D593×H566(mm) 後向き時:W470×D690×H566(mm) 前向き時:W470×D593×H670(mm) |
前途、ディアターンプラスのサンシェードが付属しないバージョン。価格差は五千円以上あるのでとにかく安価なモデルをお探しの方にはおすすめ。
2万円台で回転式、しかもベッド型が買えるなんて数年前までは考えられないことでした。
こちらは現行アップリカチャイルドシートでは最も売れているロングセラー品です。
アップリカのチャイルド&ジュニアシート一覧
フォームフィット
種別 | チャイルド&ジュニアシート |
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使用期間 |
体重9kg(1歳頃)から36kg(11歳頃)まで |
取付方法 | isofix固定 |
座面 | 座面固定式 |
本体重量 | 12.4kg |
耐荷重 |
体重36kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 ISOFIXのみ装着可能 |
サイズ | W440~485×D518~580×H644~822(mm) |
フォームフィットは1歳から11歳ごろまで使えるロングユースのチャイルド&ジュニアシート。
1歳から使えるチャイルド&ジュニアシートでは珍しいisofix対応タイプ。安全・確実に誰でも取付可能なisofixはとうとうこのカテゴリーにも登場してきました。
エアグルーヴシリーズ
種別 | チャイルド&ジュニアシート |
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使用期間 |
体重9kg(1歳頃)から36kg(11歳頃)まで |
取付方法 | 3点式シートベルト |
座面 | 座面・背面セパレート |
本体重量 | 5.4kg |
耐荷重 |
体重36kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | W442※×D413×H672~750(mm) 座面のみ W433※×D368×H220(mm) ※ドリンクホルダーを含まず |
*表データは「エアグルーヴ プレミアム AC」
エアグルーヴシリーズはアップリカのチャイルド・ジュニアシートのトップモデル。
1歳頃から11歳頃まで利用可能なロングユースモデルとして重宝されております。
頭部・肩部・腰部に大きく張り出したサポートクッションがお子様をしっかりと包み込み、もしもの時の安全対策は万全です。
各部分はお子様の成長に合わせて正確にフィットするよう調整が可能。
通気性が高く、丸洗い可能なシートを採用するなど、快適性も重視した安全・安心なチャイルド・ジュニアシートです。
アップリカのジュニアシート一覧
エアライド
種別 | ジュニアシート |
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使用期間 |
体重15kg(3歳頃)から36kg(11歳頃)まで |
取付方法 | 3点式シートベルト |
座面 | 座面・背面セパレート |
本体重量 | 4.5kg |
耐荷重 |
体重36kg以下 |
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
サイズ | W442×D413×H672~750(mm) 座面のみ W433×D368×H220(mm) |
エアライドは3歳ごろから使えるジュニアシートタイプ。
基本構造は上位機種のエアグルーヴと同じながら、ジュニアシートに特化することで低価格に抑えてあるのが魅力。
軽量・コンパクトな設計、成長に合わせて高さ調節ができるヘッドサポートと3Dサポートクッションの採用など、利便性と安全性を兼ね備えたジュニアシートです。
さいごに
アップリカのチャイルドシートは一歩先行く先進の安全性とベッド型に象徴される革新的な快適性、そして優れたデザイン性が大きな特徴として挙げられます。
どのモデルを見ても決して安価では購入できないような仕様に映りますが、しっかりと吟味していくとリーズナブルなモデルも複数見つかりますので、予算に応じて納得のいく買い物ができるかと思います。
新生児期から利用するならばベッド型がおすすめ。ベッド型はアップリカしか販売しておらず、「ベッド型ありき」でアップリカ製品にしたという方は結構いらっしゃいます。
チャイルドシートはお子様の安全を託す最重要子育てツール。慎重に吟味の上、あなたにあった一台をお選びください。
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