タカタのチャイルドシートの特徴と製品ラインアップ
タカタは自動車関連の安全装置を製造販売する世界的メーカー。
エアバッグの一件で懐疑的に感じている方もいるかもしれませんが、チャイルドシートはそれとは完全に別物。
チャイルドシートは常にトップクラスの信頼性と安全性を兼ね備えた玄人方々にも評判の高い製品を世に送り出しています。
製品イメージはシンプルで実用性が高く、しかも安全性の高い信頼のブランドという印象。私もお気に入りのメーカーです。
チャイルドシート選びの参考資料
多くのモデルが存在するチャイルドシ-トの中からあなたに合った1台を探すのは容易なことではありません。どのブランドも高性能を謳い、しかもビジュアルの優れた製品が多く、外観の好みの差こそあれどれも同じに感じてしまうでしょう。
現行モデルのチャイルドシートでは技術革新の結果、極端に性能が劣るモデルがないため、どれを購入しても致命的な失敗はありませんが機種選定に際し決定打となるような要素があまりないところに悩まれる方も少なくありません。
ほとんどの方が「予算」と「ビジュアル」で決めているのが実情ではないでしょうか。
チャイルドシート選びに吟味を重ね、それでも決定できない場合のための、ひとつの参考資料があります。
それは「チャイルドシートアセスメント」の存在。
タカタ製のチャイルドシートはチャイルドシートアセスメントでは常に高評価を得ており、権威のある機関が客観的に見た安全性の裏付けが取れていることから、この評価は安心して利用できるひとつの材料になると思います。
チャイルドシートアセスメントとは
チャイルドシートアセスメントとは、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構がチャイルドシートの安全性能について試験を行い、その結果を公表する制度。この制度は2001年より実施されており、それ以降、チャイルドシート選びの大きな指針となっております。
チャイルドシートアセスメントの目的は、ユーザーが安全なチャイルドシート選びをしやすい環境を整えると共に、メーカーに対してもより安全なチャイルドシートの開発と普及を促すこと。
チャイルドシートメーカーにとってこの結果はビジネスを左右する大きなポイントにもなっており、本アセスメントでの高評価は必ずと言ってよいほどセールスページにも大きく記載されております。
機種選定において必ずしも決定打となる資料とは言えませんがひとつの目安になることは間違いありません。
⇒ チャイルドシートアセスメント(独立行政法人 自動車事故対策機構)
チャイルドシートタイプの最高評価は優が2つ
チャイルドシートアセスメントでの評価は衝突試験から得られるさまざまなデータをもとに決定されます。新生児期から利用可能ないわゆるチャイルドシートタイプの場合、新生児期・乳児期期に利用する後ろ向きと幼児期に利用する前向きでの試験を行い、複数ある試験データ項目の総合評価によって「優・良・普・推奨せず」の4つのうちひとつが与えられます。
チャイルドシートメーカーのページでよく見かける「優・優」(ダブル優)の表示は新生児期(後ろ向き設置)と幼児期(前向き設置)の両方で最高評価を得たという意味です。
チャイルドシートは安全第一が当たり前。そのため、すべてのメーカーのチャイルドシートも「優・優」を得ていると思われるかもしれませんが実はそうでもありません。以下のリンクからあなたのお気に入りの製品を検索してみてください。チャイルドシート選びの一つの指標となることでしょう。
⇒ チャイルドシートアセスメント評価試験の詳細(自動車事故対策機構)
タカタはチャイルドシートアセスメントでの高評価の常連
タカタ製チャイルドシートの現行モデルで「優・優」を獲得しているのは「04-I fix」「04 アイソ」「04-neo SF」の3機種。それ以前に発売された複数モデルも同様に評価されており、高評価の常連メーカーといっても過言ではありません。
このアセスメントは複数のブランド、機種で行われておりますが、すべての機種が同様の評価を受けているわけではありません。
実際にどのような評価が下されているか以下のリンクよりご自身でご確認ください。
タカタ製チャイルドシートの特徴
製品ラインアップは日本で一番需要のある新生児期から4歳頃まで利用できるチャイルドシートタイプをメインに、実績十分の3歳頃から利用できるジュニアシートタイプの2本立て。
早い時期よりisofixモデルを揃え、ジュニアシートにも採用機種があるなどアイソフィックスに対する取り組みには積極的です。
タカタ製チャイルドシートというと真っ先に浮かぶのが前途でご紹介したアセスメントでの高評価ですが、それ以外にも特徴はいくつもあります。主要な特徴は販売ページをご覧いただくとして、ここでは私が個人的に考えるタカタ製チャイルドシートの魅力を書いてみます。
⇒ タカタ チャイルドシート一覧 NetBabyWorld(楽天)
クッション性の高さは乗り心地と安全性を両立
チャイルドシートタイプのベース部分は極厚の一体型クッションを採用。硬くもなく、極度に柔らかいわけでもなく、適度な具合で上質の乗り心地(座り心地)を実現します。このクッションは衝撃の吸収にも貢献し、高い安全性も確保できます。
通気性の向上
タカタのモデルは以前より通気性の高い肉厚のあるメッシュシートを採用していることで有名です。現行モデルではそれに加えて熱のたまりやすい背面部分に高級素材である「ブレスエアー」や「ファイバー&ソフトモールドクッション」などを積極的に採用しており、高い通気性を実現しております。
簡単・確実・安全を追求した作り
タカタのチャイルドシートはどの機種も実際に操作してみると、使い手のことをよく考えた作りになっていることがよくわかります。
操作性はシンプルでありながら、確実に行うことができ、これは不慣れな女性でも一緒です。
isofixタイプであれば、どのメーカーのモデルもジョイント部をはめれば終わりの簡単作業で誰でも確実に設置できますが、シートベルト取付タイプですと、そうもいきません。一般的にシートベルト固定タイプは確実に設置するのは困難といわれてますが、タカタの新生児対応タイプにはプリローダーシステム(ママ楽ハンドル)が採用されておりこの不安は確実に解消できます。
タカタのチャイルドシートは一見すると無骨なイメージを抱かれるかもしれません。しかし、チャイルドシート本来の目的である安全性を追求し、高い操作性を加味した結果だと考えています。
自動車で例えれば質実剛健のドイツ車(ベンツ、BMW)のようなイメージといえばご理解いただけるかもしれません。
お掃除がラクラク!いつも清潔な環境で利用できます。
チャイルドシートはそれなりに汚れが付着しやすい道具として認識しておく必要があります。長く利用していると汗やよだれはもちろん、食べ物の汚れなどは想像以上に粘着しており、雑菌の繁殖による健康被害も十分予想できます。
チャイルドシートは技術革新により高機能化し、複雑化しております。しかしながら、それに伴って本体が掃除しやすくなっているかというとそうでもありません。
タカタのチャイルドシートはどの機種もシート部分の着脱は容易にできるので、シートの洗濯には苦労はしません。本体部分も大きな一体型クッションを簡単に外せるので食べカスなどは簡単に除去できます。
チャイルドシートの衛生面は意外と見落としがちです。ベビー用品量販店に出向いた際は、是非、シートの着脱など清掃しやすい構造になっているか否かもご確認ください。
できることならいつも清潔な環境で利用したいですよね。
複数の自動車メーカーの純正チャイルドシートとして採用されている実績
タカタ製チャイルドシートは複数の自動車メーカー(トヨタ、日産、ホンダ、三菱、スバル、ダイハツ)の純正アクセサリーとして採用されています。タカタ社は自動車メーカーとのつながりが大きい会社ということも理由として考えられますが、安全を最優先とする自動車メーカーとしては安易にメーカー選定をしているとは思えません。
世界で実績のある自動車メーカー各社の純正採用は信頼できる一要素といえるでしょう。
タカタの人気チャイルドシート一覧(新生児対応機種)
チャイルドガード1.0
チャイルドガードはタカタの最上級モデル。
タカタでは唯一の座面回転式+isofixの組みあわせで使いやすさと安全性がしっかりと両立しています。
チヤイルドガードの大きな特徴は頭部を守るエアクッションの存在。
普段はクッションとして万一の衝突時には、しっかりと子どもの頭部を守る独自のエアパッドとして機能します。
takata04-i fix WS
04ifixシリーズはアイソフィックス取付方式のセパレート型チャイルドシート。
側面衝突時の衝撃エネルギーを吸収する新機能「エアパッド」を装備。04ifixシリーズの最上級モデルです。
takata04-i fix(04アイフィックス)
04ifixシリーズのエントリーモデル。
操作のすべてがシンプルかつ簡単で不慣れなママでも戸惑うことがありません。
背面部分にはメッシュシートを採用。しかも中央には大手化学繊維メーカー「東洋紡」の革新的素材「ブレスエアー」を使用し、通気性はもちろん耐久性に優れた高反発クッションにより、しっかりと体を支え、負担の少ない快適な姿勢を維持します。
安全性で定評のあるタカタ製チャイルドシートの主力モデルにふさわしく、チャイルドシートアセスメントではダブル優を獲得。機能性と安全性が両立した素晴らしい1台です。
takata04-neo SFサンシェード
長年にわたり、大人気ベストセラーモデルだった先代04NEOシリーズの後継機種。ハンドルをまわしてがっちりと固定するママ楽ハンドルは前モデルよりしっかりと受け継がれています。厚みのあるメインのクッションは安心感があり、しっかりとお子様を守ってくれます。
本モデルもチャイルドシートアセスメントでW優を獲得!
takata04-beans(04ビーンズ)
軽量・コンパクトでシンプルながら充実した機能を網羅したお手軽モデルです。新生児期から利用できるのにこの価格は魅力的です。
気軽に使えるセカンドチャイルドシートとして、お孫さんが帰省の際に利用する簡易チャイルドシートとしてとても人気があります。
タカタの人気ジュニアシート一覧(幼児対応モデル)
takata312-ifix junior(312アイフィックス ジュニア)
312ifixジュニアは人気・実績ともに十分のifix対応のジュニアシート。
ジュニアシートといえば全体的に華奢なイメージがある中、312ジュニアはそれなりの重量感があり、しっかりとした座面部分と両サイドに張り出した大きなプロテクターは頼もしさを感じます。
お子様の成長に応じて背面部分が簡単に調節可能なフレキシブルサイズ調整を採用。スケールウィンドウから身長表示が出ますので微調整の必要もありません。
収納時は半分の折り畳め、スッキリとした形で保管が可能です。
⇒ タカタ 312アイフィクスジュニア ISOFIX対応(amazon)
さいごに
タカタのチャイルドシートはどれも信頼性は高く、安心して使えるモデルばかりです。
派手さはないですが実績十分の質実剛健的なイメージがあり、チャイルドシートを真面目にに作っている個人的には大好きなブランドです。
イチオシは04-I fix。3万円以下でこのクオリティは他社製品と比較してもトップクラスにあると思います。
機種選定の際にはぜひタカタの製品も一緒にご覧になられてください。
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