ベビーシートとは

2018-12-26

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ベビーシートとは新生児期(新生児~1歳ぐらい)の利用に特化したチャイルドシートのこと。

欧米では積極的に利用されているものの、日本国内では新生児期から4歳ぐらいまで利用できるチャイルドシートに人気が集中しており、特定の短い期間しか使えないベビーシートはベビー用品量販店でもほとんど見かけないことから日本ではあまりなじみがなく、利用方法さえよく理解されていない状況が長く続きました。

ベビーシートは従来の「単なるチャイルドシート」にとどまらないマルチな活躍ができる利便性の高いチャイルドシートとしての理解が進みここ数年、日本でもその価値が認められつつあります。

ベビーシートの本当の魅力と使い方を解説いたします。

photo credit: Ausflug via photopin (license)

ベビーシートの大きな二大要素

新生児期にフィットした理想のチャイルドシート

チャイルドシートの利用義務期間は6歳未満まで。幼稚園の年長さんまでは法律により必ず利用しなければなりません。

安全性を最優先に考えるならば、義務期間を過ぎたとしてもある程度の年齢までは使いたいところ。

これらを踏まえてチャイルドシートを選定する際、多くの方が選択するチャイルドシートタイプはロングユースモデル

新生児期から使用義務期間いっぱいまで利用できるロングユースモデルは一度設置してしまえばそのまま長い期間利用できますし、これ1台で済むことからコストパフィーマンスの高いのチャイルドシートとして人気が集中するのは理解できます。

しかしながらロングユースモデルのチャイルドシートはすべての年齢、月齢にぴったりフィットしているかというと、、、疑わざるをえません。付属のクッション類で多くの月齢をカバーするのはある程度理解できますが、生まれたての新生児(約3Kg)と5歳の幼稚園の年長さんという体格・骨格の違う乳児・幼児が同一のチャイルドシートに完全にベストフィットするのは無理があるはずです。

ベビーシートは新生児期に効果を発揮するチャイルドシート。骨格がしっかりしていない新生児期にベストフィットし、深く包み込むようなすり鉢状の形状で最大限の安全性を提供します。大事な新生児期はベビーシートが最適です。

持ち運びができるチャイルドシートはベビーシートのみ

「チャイルドシートは自動車に設置して利用するもの!?」

当たり前のようですが、ベビーシートだけはその限りではありません。

ベビーシートには持ち手がついており、車に設置されたチャイルドシートの状態からハンドルを持ってそのまま車外への持ち出しも可能。その都度、赤ちゃんをだっこする必要がありません。

また、ベビーシートは産院の退院時から活躍します。ママがだっこしたり、大きなクーファンに赤ちゃんを乗せて退院するほほえましい光景をよく目にしますが、クーファン代わりにベビーシートを利用すればそのまま自動車に乗せてチャイルドシートに早変わり。

赤ちゃんの退院時には一番安全な方法です。

シンプルで軽量な作りは利用者のパパさんママさんにも負担がかかることはありません。

通常のチャイルドシートにはないマルチな活躍

ベビーシートはメーカーによって4WAY・5WAYと呼ばれるように複数の機能を有しているチャイルドシートとして紹介されています。どのメーカーのベビーシートにも共通している機能が以下の3つ。

1.自動車内で使用するチャイルドシート機能

2.クーファンのように赤ちゃんを乗せて持ち運べるキャリング機能

3.本体を床に置いて軽く押すと揺れるゆりかご(バウンサー)機能

デリケートな新生児期に赤ちゃんの安全とパパ、ママの利便性を両立する画期的なチャイルドシートとして重宝されています。

トラベルシステムとは

ベビーシートを検討しているとトラベルシステムという単語をよく目にするかと思います。

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photo by:AirBuggy OnlineStore マキシコシペブル

トラベルシステムとは自動車で利用しているチャイルドシート(ベビーシート)をマルチに使い分けられるシステム。車から外してベビーカーに設置すれば新生児用シートがついたベビーカーへと早変わり。また、ハンドキャリーとしてクーファンの代わりに利用したりと赤ちゃんを起こすことなく乗せたままの移動が可能。お出かけに幅ができるのが特徴です。欧米ではこのスタイルが一般的で車での移動の際はとても便利です。

ベビーシートを購入する方が最も重要視する機能

ベビーシートはチャイルドシート機能とハンドキャリーでクーファンのような機能を併せ持っていることは前途でご紹介しました。実はもう一つ、ほとんどのベビーシートが持っている画期的な機能があるのを忘れてはいけません。

それは、ベビーシートをそのままベビーカーに取り付けられること!

ベビーシートをベビーカーに装着可能なことはどのようかメリットがあるのか?列記してみます。

対面式の新生児専用ベビーカーに変身

ベビーシートをそのままベビーカーに設置することで新生児対応の対面式ベビーカーとして利用できます。

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*画像はクイニーザップにマキシコシカブリオフィッスを装着したところ

photo credit: zapp with Citi SP2013 via photopin (license)

新生児対応のベビーカーは市場に多数存在しますがベビーシートを利用した場合、赤ちゃんがぴったりとフィットすること、筺体がしっかりしているため、側面からの衝突にも耐えられることなど安全面でも安心して利用できます。もちろん幌もついていますので強い日差しもカットできます。

作業工程が劇的に減少、赤ちゃんもママもラクラク。

車でのお出掛シーンをご想像ください。

パパorママが赤ちゃんをだっこして外出 ⇒ 車に設置してあるチャイルドシートに赤ちゃんを移動し、ベルトを固定 ⇒ 目的地に到着したら、チャイルドシートのベルトを外していったんだっこ ⇒ ベビーカーに乗せる(ベルト調節)

このような流れになりますが、これらの作業には2つの試練があります。それは、、、

・寝ている赤ちゃんを起こさせる可能性がある(グズる可能性あり)

・3Kg超の赤ちゃんを都度、乗せ換える労力が発生

これらを効率よく行えるのが最大のメリットといえます。今度はベビーシートをベビーシート対応のベビーカーに乗せるまでの工程を再現してみます。

赤ちゃんをベビーシートに寝かせ、ベルトを固定した状態で外出 ⇒ ハンドキャリーを持って車までそのまま赤ちゃんを運びます。 ⇒ 自動車にベビーシートを固定(オプションのベースメントを利用すればわずか数秒、ワンタッチで固定可能) ⇒ 目的地に着いたらベビーシートを車から外す ⇒ ベビーシートが装着可能なベビーカーにそのまま設置

赤ちゃんに触れることなく(起こすことなく)簡単でしかも個々の作業も数秒で完了するので、とても便利です。

ブランド力の高いプレミアムベビーカーとの異色コラボが実現

トラベルシステムで最も重宝されている機能がベビーカーの新生児シートとしての利用。ベビーカーとベビーシートは同メーカーの製品でないと使えないと考えるのが普通です。規格がある以上他メーカーと規格を揃えるなんてありえないからです。

しかしながら、マキシコシだけは違います。

ベビーカー界の超人気機種との相互利用が可能なのです。オランダのバガブーやクイニー、ノルウェーのストッケ、そして日本のエアバギーなどキラ星のプレミアムブランドばかり。

夢の共演が実現するマキシコシは安全性はもちろん、彩り豊かで華やかなお洒落アイテムとしての異彩を放っています。

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*マキシコシカブリオフィックス+バガブーカメレオン

photo credit: bugaboo + maxi cosi via photopin (license)

babyseat12*バガブービー+マキシコシカブリオフィックス

 

⇒ bugaboo bee5 の詳細と価格

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*ストッケエクスプローリー+マキシコシカブリオフィックス

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*エアバギーココ+マキシコシペブル

エアバギーココ ブレーキモデルの詳細と価格(NetBabyWorld)

これら組み合わせはおしゃれな有名人・芸能人方々もこぞって利用されており、メディアなどでご覧になられた方も多いのではないでしょうか。芸能人・モデル愛用のベビーカー一覧 に実際にご利用になられている姿が多数掲載されていますのでご参考までにご覧ください。

子育てを楽しみたいとお考えのママさんには絶大な支持を集めているマキシコシ+人気ベビーカーとの組み合わせ。あなたもいかがでしょうか。

一緒に利用したいベースメントとは

ベースメントとはベビーシートの台座のこと。

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ベースメントを予め自動車に設置しておけばベビーシートの設置と取り外しはワンタッチでしかも数秒で確実に完了します。

ベースメント自体の設置は機種にもよりますが、シートベルト固定タイプとisofixタイプがあり、車種に応じてチョイスします。新しい車であればisofixマウントが装備されているので、できれば安全確実なisofixタイプを利用したいところ。

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*マキシコシ2wayfix(ベースメント)+ペブルプラス

ベビーシートはもちろん、一般的なチャイルドシートは全般的シートベルトでの固定タイプが多く、取り付け取り外しは面倒で時間のかかる作業。ベースメントを一緒に利用することでトラベルシステムとしての機能を最大限に発揮します。

ベビーシートのメリットとデメリット

デメリット

まずは考えられるデメリットから。

ベビーシートの利用月齢は新生児から約1歳ぐらいまで。

限定された短い期間しか利用できないベビーシートをはじめから敬遠される方の多くが、この利用期間の短さから。

ベビーシートはすぐに買い替えなければならず、コストパフォーマンスが悪い

という考え方が支配的です。

しかしながら、実際にはベビーシートを使うことで、新生児期から5歳まで利用しなければならないチャイルドシートのトータルコストが高くなることはほとんどなく、むしろ安くなる場合もございます。そうなればこれはデメリットではありませんね。

次にご紹介する「メリット」項目にて詳細はご説明いたします。

メリット

ベビーシートのメリットについては当ページの上部でご説明いましました通りですが、もうひとつメリットと思われる隠れた部分をご紹介いたします。

前途、デメリット欄にて述べました内容の補足となります。短期間しか利用できないベビーシートはコストパフォーマンスが悪い云々・・・というのがデメリット!?とご紹介しましたが、実際にはそれほど差はなく、実は使い方によってはトータル的にはとても安価に済む場合もあるのです。

チャイルドシートは一般的に利用月齢・年齢幅が広い、フレキシブルなロングユースモデルを購入し、一台で済ますのが面倒もなく、コスト的に一番割安だという考え方が一般的です。

ロングユースモデルはかなりの価格幅があり、売価が安いものであればこの考え方でも間違いではありません。

しかしながら、一般的に人気のある新生児から利用できるチャイルドシートは4万円以上はします。モデルによっては7万、8万というものも!

チャイルドシートは機種ごとにメーカー公表の推奨利用月齢が明記されています。人気の集中しているモデルは新生児期から4歳ぐらいまで。初めてお子様を授かったチャイルドシート初心者の方はこの一台で法律で義務づけのある5歳ぐらいまで利用しようと考られているようです。

実際に利用してみるとわかりますが、このタイプのモデルは早くて1歳まで、遅くとも3歳ぐらいで手放す方が非常に多いのです。これはお子様の成長度合いにもよりますが、不安定な新生児を守ることを最優先に作られているため、かなりタイトに作られており、月齢・年齢が増すごとに窮屈感は否めません。

1歳を過ぎるとジュニアシートに移行する方が多いのはそのためです。

ベビーシートを利用して安くなるパターン

ベビーシートで圧倒的一番人気のブランドはオランダのマキシコシ。そのマキシコシでも特に人気なのが、取り回しのよい ペブル というモデル。このモデルを利用して、1歳を迎えたらジュニアシートへと移行する例をご紹介いたします。

1歳から利用可能なジュニアシートは機種により価格幅はありますが、おおむね1万円~1.5万円程度。

ジュニアシートは人気機種 エールベベ サラット3ステップ クワトロST をチョイスしてみました。

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画像 : エールベベ サラット3ステップ

・マキシコシペブル = 新生児~約1歳まで利用
・エールベベサラット3ステップ = 約1歳~11歳(義務期間まで)利用

現在のネット上での実売価格(2018年4月現在)は

マキシコシペブル = ¥24,800-
エールベベサラット3ステップ = ¥12,800-

合計で約4万円ちょっとという計算となります。

この組み合わせで新生児期から対象義務年齢まで無理なく利用できます。

ほとんど変わらないではないかという疑問

前途は新生児期から利用可能な上位モデル(四万円以上)との価格比較でしたが、約四万円であればほとんど変わらないのでは?という疑問が出てきます。これは、上位モデル1台ですべての月齢・年齢をこなすのであれば、たしかに価格はほぼ一緒です。

でも実際にはページ上部、 新生児期にフィットした理想のチャイルドシート でもご紹介したとおり、ある程度の年齢まで達すると窮屈になりジュニアシートに移行する方がほとんどなのです。

上位モデル + ジュニアシート =五万円以上!?

この例はすべての方々に当てはまるわけではありませんが、このようなパターンは決して少数ではありません。

人気のベビーシートブランド

マキシコシ ペブルプラス ペブル カブリオフィックス

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写真上から ペブルプラス ペブル カブリオフィックス

マキシコシといえばベビーシート。ベビーシートといえばマキシコシと言われるぐらい世界的に有名なオランダ発のブランド。バガブー・クイニー・エアバギー・ストッケ・マイクラライト等々、世界の名だたる複数のプレミアムブランドベビーカーとのドッキングが可能なのはこのマキシコシだけ。

洗練されたデザインと豊富なカラーバリエーションはマキシコシの魅力。どれもキュートなので、選ぶのに苦労してしまいますのでご注意を!

・別売ベースメントあり

・isofix取付可能

⇒ ペブル プラスの詳細と価格

⇒ ペブルの詳細と価格

⇒ カブリオフィックスの詳細と価格

⇒ マキシコシ製品一覧(amazon)

ブリタックス(レーマー) ベビーセーフ

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ブリタックスはイギリスで創業し、その後ドイツのレーマー社と合併した生粋のヨーロッパブランド。安全性とブランド力で世界から認められているドイツ車の純正チャイルドシートとして数々のメーカーが採用しています。

このベビーセーフが一躍有名になったのはロイヤルベビー、英国王子・王女の退院シーンから。ウイリアム王子がベビーセーフに乗せたジョージ王子を披露した場面はニュースで何回も放映されました。愛車のレンジローバーにベビーセーフを固定するシーンも印象的でしたね。
英国王室が認めたベビーシートというだけで計り知れないブランド力を発揮しています。

ベビーセーフの現行モデルは大人気ベビーカー、エアバギー ココにも装着が可能。エアバギーファンには見逃せないアイテムです。

・別売ベースメントあり

・isofix取付可能

⇒ ベビーセーフプレミアム SHR2の詳細と価格

⇒ レーマー ベビーセーフプレミアムSHR2 (amazon)

ストッケ イージーゴー

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ベビーカーの最高峰としても知られるストッケエクスプローリーはご存知かと思います。そのストッケ社から満を持して発売となったのがイージーゴー。ストッケのすべてのベビーカーに装着が可能。

ストッケらしい洗練されたデザインと安全性は魅力です。

・別売ベースメントあり

・isofix取付可能

⇒ イージーゴーの詳細と価格

⇒ ストッケ イージーゴー(amazon)

コンビ EX COMBI グッドキャリー

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先代の人気機種、プリムベビーの後継モデル。プリムベビーと合わせて日本では最も流通量の多いベビーシートではないかと思います。長年の販売実績から信頼性は抜群。単体での購入よりもコンビ製ベビーカーとのセット購入が多いのが特徴です。現時点での実売価格はベビーカーとのセットでもお手頃価格なのはうれしいところ。

⇒ グッドキャリーの詳細と価格

⇒ コンビ EX COMBI グッドキャリー YW(amazon)

ベビーカー+グッドキャリーセット ⇒ コンビ Combi ベビーカー EX Combi マルチ5ウェイPW(amazon)

日本育児 3wayベビーシートNeo

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日本ではおなじみのブランド、日本育児の最新ベビーシート。作りがしっかりしており、付属のクッション類が充実しているなど安心材料は整っています。

このモデルの最大のウリはコスパ!ベースメントとセットで購入してもインポート物の単体価格とほぼ一緒。しかもこの価格にしてベースメントはまだまだ高額のIsofixを採用しています。

・別売ベースメントあり

・isofix取付可能

⇒ ベビーシートNEO isofixベースメントセットの詳細と価格

⇒ 日本育児 3wayベビーシートNeo(ネオ) + 専用ISOFIXベース(amazon)

さいごに

いかがでしたでしょうか?ベビーシートは新生児期の乳児を守ることだけでなく、トラベルシステムといわれる複数の機能をこなす万能チャイルドシートとしての有用性をご理解いただけたかと思います。

ベビーシートとトラベルシステムは赤ちゃんとの貴重な短い時間を有意義に過ごすのにとても役立つ心強いパートナーとなってくれるはずです。

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